私と同じ、パーキンソン病で、富山に住んでいらっしゃる、未来さんから情報をいただきました。
ダットスキャン。という検査法。
これは、未来さんのブログ。
http://plaza.rakuten.co.jp/angelmoon11015/diary/201402090000/
ここに詳しいですが、要は、この病の早期発見のための検査方法の確度の高いものが一つ増えた(日本で承認された)ということです。
僕は、症状の自覚から、確定までまる2年。15カ所程の病院、治療院を転々とした。
若い発症の患者の中では、早い方ではないかと思う。
未来さんも、確定まで時間を要された経緯をお持ちで、この早期発見、早期治療開始というのが、これからのこの病気の予後を左右する重要なポイントになってくるようだ。
次々と新しいアプローチが試みられているこの病気は、近い将来、発症前の発見と、それを未然に防ぐ方法が確立されるかもしれない。
そのためにも、早期発見のための検査法は重要になって来る。
華岡青洲の妻と言う、有吉佐和子さんの小説を読んだことがある。
華岡青洲は世界で初めての全身麻酔による手術を成功させた実在の人物。
そのための自ら実験台となり、失明し、それでもなお夫の医学への情熱の為に献身した、妻の物語。
嫁と姑の確執など様々な要因が緯糸として絡んでいるし、創作としての脚色もあっただろうけど
凄まじいまでの献身が描いてある。
未来さんは、もうパーキンソン病であるということは、検査を待つまでもなく明白な状態で、それでも、DBSという手術を受けた患者の場合どんな検査結果がでるのかというデータを提供するため、この検査を受けられた。
自分の持つ荷物で、何の役に立てるか、
これは常日頃自分も考える。
別に自己犠牲などという大げさなことではなく、あとからやってくる、同じ荷物を運ぶ人が、少しでもその荷が軽くなるようにという気持ちにたどり着くまでには、様々な苦悩と、葛藤、があったことだと思う。
乗り越えた瞬間から、また新たな葛藤苦しみが立ちはだかるだろうし、そしてそれを乗り越える度に、手に入れる大切なものも増えて行くのだと思う。
僕の熊本でのライブに、わざわざ富山から奥様とともに足を運んで下さったことからつながりができた。
僕は、まだ、未来さんが手に入れたものにまでたどり着けていないと思う。
彼から届いたメッセージを読むと、さらりと明るく文章が踊る。
でも、実際は、端末と格闘して、時間がかかる作業を、一文字一文字こなしている。
このタイムラグが、人間力だとづくづく思う。
「私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい。」
なぜなら、この不自由な身体に宿る私自身は、何も損なわれてはいないのだから。
そう胸を張って言える自分を目指したい。
今日の一曲
I Am A Rock S&G