八千代座の舞台に立ったのは、25日なので、もう3日も前ですが、終わったと同時に「ああ、乗り切った・・・」と気が抜けて、そのまま昨日まで、熱出して寝込んでしまいました。

 

 まあ、おかげで、いい休養させてもらいました。

 

100年の歴史ある舞台の上は、凛としていて、同時に人懐っこく優しかったです。

 

ステージの前の席がみんな升席で、やや傾斜のついた畳のゆったりとした空間に、お客さんが、リラックスして座り、温かい拍手を送って下さる。

 

明治のころから繰り返されてきた風景なのだろうなあと、天井を見上げると、その当時のままの広告が、再現復刻されて、

 

レトロな広告アートの美術館みたい。

 

私の他の出演者の方は、地元山鹿出身の珠木美甫さん。

 

おばあさまの代からの3代で、この八千代座の舞台を踏んでいらっしゃる。お客さんの空気を一番つかんでいらして、

 

余裕の熱唱のステージでした。

 

今回僕のライブの時に、「手紙」をデュエットしていただきました。この曲のデュエットは初めての体験で、素敵なクリスマスの手紙になりました。なんか、この曲の場合デュエットじゃなくて「輪読」みたいな気分になってしまうのが不思議です。

 

そして、私の高校の先輩でもある、常田富士男さん。

 

昔話の世界から抜け出してこられたような千代じいが、八千代座の100年を語ってゆくお芝居。楽屋で声だけ聴いていると、どうしてもあの懐かしい昔話の世界に引き込まれていってしまいます。

 

ご両者とも見ごたえのある素晴らしいステージでした。

 

私のステージも何とか終わり、最後の新曲のお披露目フィナーレを待つばかりとなり、リハーサル部屋で高校生たちと最後の音合わせをした。

 

みんな、しっかり歌えてる。大丈夫だ。頑張っていこう。

 

今回、時間もなかった中、吹奏楽部の先生が、2部合唱にアレンジを施していただいた。

 

僕としても、1~2カ月の短い間だったけど、他の仕事をしながら、いつもこの歌のことが頭にあった。

 

頭に山鹿の風景が浮かんでいた。

 

関わった時間の長さより、一瞬の深さみたいなものが、この町への愛着を僕の心に植え付けてくれた。

 

ご当地の歌って言うのは、地元の人がどう受け止めてくれるかっていうのがとても気になるところ。

 

適当に、観光名所をちりばめて、お茶を濁したりしたら、そこに生まれ育った人たちはすぐに見抜いてしまうだろう。

 

山鹿で生きてきた人の目線で作る。可能な限り。

 

今回そこに一番こだわった。

 

本番の幕が開いた。

 

緊張感の中、合唱部の先生の奏でるピアノがすべりだし、忠ちゃんのギターが重なる。

 

なーんだ、ぜんぜんだいじょうぶだ。

 

八千代座全体が優しく笑っていた。

 

なんて優しい舞台なんだろう。

 

高校生たちも、市長さんを含めた、出演者の皆さんも、自由にのびやかに歌ってくれてる。

 

愛してもらえそうだね。よかったね。

 

リフレインのサビを歌いながら、曲に話しかけた。

 

曲の途中からいつの間にか、客席に花びらが舞い始めていた。

 

実行委員の方々の演出だ。昔ながらの舞台の仕掛けを使って、手作業でやってくれている。

 

無事に曲が終わった。熱い拍手を受けながら、幕が閉じる。

 

100年前の、鳴りやまぬ拍手を送った人々、それを受けた演者に思いをはせる。

 

総合プロデューサーの西沢と、抱き合った。

 

高校の同級生。やんちゃで、あさはかで、どうしょうもなかった互いの高校時代。人間って変われるもんだなあ。こんなところでおまえとハグするとは思いもしなかったよ。

 

高校生たちも、顔がほっこりしてる。

 

ああ、

 

よかった!!

 

関係者の皆さん、ご苦労様でした。

 

これからの100年へ。

 

一歩!!

 

今日の一曲

YA・MA・GA ~この町の未来になろう~